ここでは、バストに関する様々な悩みについて、お答えいたします。
よく聞かれる質問を掲載しますが、この他にご相談があればお問い合せフォームにてご相談を承ります。
ホルモンに感受性のある乳がんの場合は、再発予防のために手術後に女性ホルモンの分泌を抑える薬を飲んでいらっしゃる方が多いと思います。
女性ホルモンは皮膚に潤いを与えたり、皮膚の細胞を活性化させるのに大きな役割を持っています。
乳がんの再発を予防するためとは言え、その女性ホルモンを出ないようにしているわけですから副作用としてお肌も老化してしまいます。2年~5年の注射や投薬、中には7年も使用している方もいらっしゃることでしょう。
また抗がん剤もがん細胞をやっつける薬ですから、脱毛だけでなく皮膚の細胞にも相当のダメージを与えます。
乳がん治療とは直接関係ないけれど悩んでいる患者さんは意外と多いのです。けれど乳腺外科ではそこまでフォローして下さる余裕はありません。
それならば・・
体の中から皮膚が潤えないなら外から潤わせるしかありません。ついてしまった色素沈着は取ればいいのです。
シミと一口に言っても、日光性(老人性)色素斑、肝斑、脂漏性角化症など色々な種類があります。また肌荒れや吹き出物も、それぞれをきちんと診断してそれに合った治療をすることがとても大切です。特に肌に問題があるわけではないけれど、色々なストレスでリラックスしたいと思っていらっしゃる方もおられるでしょう。
当クリニックでは美容皮膚科のスペシャリストである医師が定期的に外来を行い、軟膏治療、光治療、レーザー照射から、化粧品、イオン導入、保湿マッサージまで、それぞれの症状に合った治療を行っています。
乳がん治療とは全く関係ありませんし、もちろん並行して行えます。お悩みの方は是非一度ご相談ください。
美容皮膚予約受付専門
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最近、乳がんの早期発見が可能になったことから、手術も縮小傾向になり、温存手術や乳輪乳頭を残した乳房切除術がさかんに行われるようになってきました。
「残せますよ」と外科の先生がおっしゃれば、「残してください」と言いたくなるのが人情ですが、そのときに「対称的に残りますか?」とはなかなか聞けないものです。
しかし現実には、残ってはいるけれど上の方にずれてしまったり、外側に偏移してしまって正面から見ると何とも不思議な状態になってしまうことはよくあるのです。
けれど考えてみてください。がんと一緒に乳腺や周りの脂肪などが切除されますと、そこは空洞になります。皮膚は空洞に向かってくっつこうとしますので、どうしてもひきつれが起こって乳輪乳頭も位置がおかしくなることは当然のことなのです。
けれど乳輪乳頭を一度切り離してしまうと、元の位置につけても生着しなかったり、色が抜けてしまいます。そこで、位置がずれてしまった乳輪乳頭を皮弁として持ち上げて、切り離さずにもとの位置に戻す方法を考えました。NASC flapと言います。
これをすることできちんとした乳房の顔が取り戻せるようになりました。
もしご興味がある方は、是非お問い合わせください。
自分のお腹の脂肪を取ってそれを使って豊胸する『脂肪注入』は、確かに胸にも傷がつかず、ウエストも細くなって、とても魅力的な方法に聞こえます。
けれど、現実には脂肪というのは体から切り離されてしまうと一度死んでしまいます。それでもそのまま塊で植えれば半分以上は生き返ります。しかしその脂肪をさらに注射針に通るくらい濾していくと、脂肪の細胞がどんどん破壊されて、それを注入してもなかなか生き返ってはくれません。
つまり、注射器で注入した脂肪の何割かしか定着しないわけです。死んでしまった脂肪の大半は液体になって自然に体に吸収されます。したがって、始めは膨らんでいた胸が小さくなっておしまいです。けれど注射が均等にされてないと、その液体が集まって固まってしまい、そこがしこりになってしまいます。よってご質問のしこりとは、そういった脂肪の死骸というわけです。
こういうケースではやはりそのしこりはきちんと取ってしまったほうが安心でしょう。
ただ脂肪は皮膚のすぐ下に注入されていますので、取ればやはりペチャンコになったり、凸凹になってしまいます。
その後に大胸筋の下に安全なシリコンバッグを入れれば胸は小さくならずにすみます。筋肉の下ですから乳腺には触りませんのでこれから授乳する人でも影響はありません。
傷は乳房の下に4~5センチつきますが、膨らんだ乳房の陰になってほとんどわかりません。
触り心地も柔らかく、美しい乳房が出来上がります。
いずれにしても、乳腺を専門にしている形成外科医に相談してみてください。
陥没乳頭は乳管がもともと短かったり、何かの原因で癒着を起こしていて、乳頭が内側に引っ張られてしまうことにより起こります。もちろん、見た目もですが、乳腺炎を繰り返したり、乳輪下膿瘍の原因になることもあります。
出産後授乳の障害が起きやすいので、治しておいたほうが良いでしょう。残念ながら、実際に授乳障害がないと、健康保険の適応にはなりません。
手術は乳頭を縦に割って中の癒着した乳管を剥がして治します。縦に剥がしますので、基本的には乳管が切れることはなく、手術後授乳も可能です。見た目も普通の乳頭のようにきれいに治り、傷もほとんど目立ちません。
ただ陥没のひどい人は元に戻ろうとする力がかなり強いので、手術後も一定期間装具を装着したり、吸引器で陰圧かけたりする必要がありますので、必ずアフターケアまで指導してくれる専門医にやってもらったほうが良いでしょう。
