① 炎症、感染
人工物でも自家組織でも、炎症、感染のリスクはあります。しかし、これが起こった場合は人工物の方が深刻といえるでしょう。イミーディエットで述べたように、ディレイドでもエキスパンダーの挿入中に起こりやすいのが特徴です。きっかけとしては、既に述べた乳癌手術後のリンパ液の貯留に加え、身体、精神への大きな負担、ストレス、疲労、感冒などです。
② 組織壊死
乳がんが皮膚のごく近いところにあった場合、乳がん細胞を取り残さないように、乳腺外科医は乳がん周囲の脂肪や皮下組織をできるだけたくさん切除します。また、電気メスを使用した場合や小さい傷から手術をした場合、皮膚の裏側から電気メスの熱や無理に皮膚を引っ張った摩擦感でやけどを起こすことがあります。